＜当社の仕事・現場＞世の中は代行の商売で溢れています

　代行会社というと、隙間産業的・ニッチなサービスを指すイメージを持たれるかもしれません。当社は電話代行の会社ですが、他には営業代行とか家事代行、運転代行、買い物代行なども知られており、変わったものとして、出席代行とか退職手続き代行、家族（なりすまし）代行などというものもあるようです。
　ただ、ちょっと待ってください。代行とは「代わりに行なう」ことですので、一考してみますと、この世の中の商売の大半が代行事業の括りに入るのではないでしょうか。

　そもそも商売とは商品やサービスを提供して（=売って）、その見返りに代金をいただくことです。これが成立する前提には「自分では作れない、達成できない、面倒だ」からお金を払って得ようとする考えがあるからです。この他人に依頼する、他人が用意したものを購入する、ということが「代行・委託」ということなら、パン屋さんで作られたパンを購入することも代行利用です。また、銀行は大事なお金を盗まれないよう代わりに預かってくれる会社ですし、郵便や宅配は遠方にいる方へ渡したい荷物や文書を、ご本人が赴いて持参する代わりに送り届けてくれる会社です。家も自分で材料から揃えて建てることはほぼ不可能ですので、不動産物件（すでに存在する土地・建物）を代わりに購入したり、建築そのものを業者に委託するわけです。高齢者の介護サービス・デイサービスも外部に世話をお願いするサービスです。病院（自然治癒ではなく、医者や治療器具、薬による手当や処方、手術を受ける）も該当するのかもしれません。さらに究極的には、会社とアルバイトの雇用関係も社員の人だけでは業務の手が回らないので、アルバイトや派遣の方が社員代理で仕事をしていると言えなくもありません。
　こう考えると、代行とは「自分で成し遂げずに他人に任せて成し遂げる」ための行為のことを指すのであれば、世の中の多くは代行サービスということになります。

　最近の世の中では宅配サービスが盛んです。お店に行ってショッピングするより、ネットで商品を見て購入し、自宅に持ってきてもらう。物品だけでなく、食品や料理も同様です。これも「楽をしたい」心理から成り立っている商売です。

　仏教の世界に「四苦八苦」という言葉がありますが、その中に「怨憎会苦」というものがあって、大嫌いな人や顔も見たくない人に出会ってしまう苦しみのことを言い、生きている以上避けられない苦しみの１つとされています。家に居ながら必要なものを得るという行動は、単に買いに行くのが面倒だということだけでなく、外出先で他人と関わりたくない（面倒なことになるのを避けたい）という心理も働いていると思います。
　当社のサービスを希望される方の中にも、「営業電話が多く、煩わしいので利用を検討している。」といったお話しをされる方もおります。電話を取れないときがあるので任せたい、ということだけではなく、上記と同じような心理なのかもしれません。

　電話代行サービスは古くからあり、今でも多くの企業や個人事業の方が興味を持たれたり、実際にご利用をされています。必要性を感じているお客様がいる以上、今後も当社は「役に立っている。」「助かっている。」などと思っていただけるよう邁進して参りたいと思います。

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【当社の仕事・現場】No.41～50
41:情報の一元管理と活用
42:電話問合せは本気度高
43:女性オペレータの悲哀
44:業務管理者の仕事(定常)
45:世の中は代行だらけ
46:チームプレーで電話対応
47:災害や障害発生時の緊急連絡
48:割増料金・契約解除
49:通話中電話転送サービス
50:衛生管理も企業命題

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