一年の終わりに近づき、とうとう11月です。
東京では10月上旬まで、半袖で過ごせるような驚きの暑さが続いたりもしましたが、電話代行の仕事で受ける電話にも、来年のカレンダーや、年末年始の挨拶状のご案内の話が入ってくるようになると、毎年のことですが、もうそんな季節なのか・・・と、時の速さを感じます。
さて、秋と言えば読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、といろいろありますが、先日、私は東京大学のすぐそばにある、弥生美術館という小さな私立美術館に行ってきました。
弊社は土日祝はお休みですし、お盆やお正月あたりでなければ、比較的有給休暇も取りやすい環境ですので、休日の計画を立てやすいのですが、ここ数年はコロナ禍ということもあり、美術館に足を運ぶのは本当に久しぶりでした。
お目当ては、『線と言葉・楠本まきの仕事』展です。(竹久夢二作品も、同じチケットで鑑賞出来ましたので、そちらも鑑賞させていただきました)。
美術館の入口には、アーティストのL'Arc~en~Cielさんから、楠本まきさん宛にお祝いのお花が届いていました。
どういうつながりかは知りませんが、お花のプレゼントって素敵ですよね。
私は、楠本まきさんの描かれる、繊細なタッチの細い線が好きなのですが、今回の展示会では、制作途中の物も見ることが出来ました。
1ミリ以下の単位で細かく最終段階の作品にも手を入れていたことを知り、出来上がった作品を見ただけでは分からなかった努力の跡を目の前にして、自分の知らなかった世界を少しだけ教えてもらえた気がしました。
私にとっては日々の電話代行の仕事もまた、自分の知らない世界を知る学びの場です。
弊社のお客様には、本当にさまざまな職種の方がいらっしゃいますので、この仕事をしていなければ話すことのなかった方からお電話をいただき、お話をお伺いすることもあります。
正直なところ、お話が専門的すぎて詳細が分からないことや、前後関係を把握していない為、対応が難しいケースもございますが、そういう場合ももちろん精一杯の対応を心掛け、そしてその後、弊社顧客に送る受電報告のメールには、大事だと思われるキーワードは必ず入れるようにしております。
時にお電話をくださった方が、経緯やお話を嚙み砕いて分かりやすく言い直してくださることも。それを聞いて(そういう意味なのか・・・そういう事なのか・・・)と、とても勉強になることもございます。
この仕事は決して目立つことのないものだと心得ていますが、何か少しでも、弊社のお客様の努力を支えるお手伝いがしたいと日々思っています。
最後に『食欲の秋』についても少し。
最近、美術館に併設されているカフェは、展示中の作品をイメージしたスイーツやドリンクを提供する所が増えていますね。
それもまた私にとっては美術館を訪れる楽しみの1つなのですが、今回は併設されているカフェで、作品とのコラボメニューのロイヤルミルクティーをいただきました。
ハチミツとスパイスの香りがふわりと漂い、『食欲の秋』も満たされた充実した秋の休日となりました。
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